2007年5月27日に新車で購入したスバル・サンバー・トラックが、このたび9回目の車検を無事に終え、19年目に突入したので軽くレポートしたいと思います。
スバル・サンバーが発売になったのは1961年(昭和36年)、チーフエンジニアは百瀬晋六で、あのスバル360を開発した人物。発売当初から運転席が前輪の上にあるキャブオーバー型(軽トラックではサンバーが最初)で、リアエンジン・リアドライブ、4輪独立懸架という基本レイアウトは2012年4月からダイハツ・サンバーに変わるまで変わらなかった。このため「農道のポルシェ」などとユーザーからは冗談交じりに、時には敬意を込めて表されることもあった。なお、ブランド名としてはダイハツ・ハイゼットについで2番目に長い64年という長い歴史を持っている。また、星の数ほどある国産車の中では7番目だそうだ。
2024年9月1日、野辺山にて。訳あってホイールがノーマルの”てっちん”に戻っています。
1.法定費用
自動車重量税 8,200円 変わらず
自賠責保険料 17,540円 変わらず
検査・管理手数料 1,600円 印紙代から名称変更
2.車検代行手数料 9,000円 900円のDown
3.技術料(含む部品代)
24ヶ月車検整備 18,200円 1,820円のDown
ブレーキフルード交換 3,500円 350円のDown
ブレーキフルード代 1,250円 30円のUp
エンジンオイル交換 3,460円 New (ウォーターポンプ含む)
タイミングベルト交換一式 62,360円 New
左右ボールジョイント交換 20,680円 New
スパークプラグ交換 2,520円 New
リザーバータンク交換 2,670円 New
消耗部品 3,000円 300円のDown
下回りスチーム洗浄 4,000円 400円のDown
下回り防腐処理加工 5,400円 540円のDown
スリーラスター代 12,000円 780円のUp
総合検査料 10,000円 870円のUp
合 計 202、944円 (消費税含む) 106,634円のUp (前回比)
今回はタイミングベルトなど交換(約80,000円)したため再びの20万円超えになってしまった。
2007年に新車で購入したときに装着されてきたノーマルタイヤはゴムが硬化しており、乗り心地は最悪、細かいヒビも見受けられたので思い切って交換した。ダンロップ・グラントレックという名の製品でM+S規格となっている。サイズはノーマルと同じ145/80R12。市内のタイヤ店で約20.000円で購入する。
半年走った感想だが、見た目のゴツさとは違い、乗り心地がソフトで、気になっていた騒音もさほどでは無く、ハンドリングも良好で、良い買い物だった。M+S(マッド&スノー)ということで凍結路はダメだが、ある程度の雪路なら走れるので、一冬をこのままで過ごしてしまった。もちろん、いざというときに備えてタイヤチェーンは常に携帯したが。
もちろん、今回の車検もこのタイヤで通したが、ディーラーからは、とくに何も言われなかった。
2012年、ダイハツから供給を受けて発売開始したプレオプラスも2017年から2代目となる。初代の丸型からカクカク型になったが、これはこれでまとまっている。リアゲートを樹脂にするなどして車重は670kg(Gタイプ)と軽い。価格は一番高いGタイプ2WDで1,320,000円と、こちらも軽い。燃費はWLTCモードで25.0km・/L、JC08モードではなんと34.2km/Lというエコカーである。グレードはF、L、Gとなっているが全車スマートアシスト付き。
今回の代車はGグレード、ただしホイールがサビサビのてっちん・スタッドレスなので、せっかく3.500kmしか走っていない新車がだいなし。
オプションと思われるナビが付いていたが、パワステ、パワーウィンドゥ、オートエアコン、オートライト、電動ミラー、アイドリングストップ、スマートアシストV、そしてライトはLEDと132万円のクルマとしては充分な装備が標準で付いている。残念ながらシートはハイバックで座面生地が少し安っぽい。
エンジンは直3DOHC 0.66L 49ps/6800rpm と、可も無く不可も無いのだが、超燃費重視のエンジンなので、アクセルレスポンスはふた呼吸遅れで、CVTの特徴であるエンジン音だけが高くなってもクルマが進んで行かないクルマである。スマアシVは初めての体験だったが、田舎道を少し元気に走っただけで「速度に注意しましょう」の連呼がウザい。今回の車検は3日間かかったのでプレオプラスはずっと家のカーポートに鎮座していたが、これで何処かへ行こうという気には全くならなかった。
さて、前述のとおりサンバートラックはこれで19年目に突入する。コロナ禍以降めっきりと遠出が少なくなってきたので、年間平均走行距離は2,000km未満。一日中カーポートの下にいる日も多い。でも、年々縮小しているとは言え農業や汚れ物の片付けなどには便利だし、娘の100号サイズの絵の搬送にも重宝しているので、今のところ無くすことは考えられない。
先のことを考えると石油の枯渇により、ガソリンの高騰やスタンドの廃業などが予想され、EV化が進んで行くのだろうが、EUなどが示す2035年は早すぎると思う。もし、2〜3年以内に画期的な蓄電池が登場し、200Vで充電時間は3時間、200km以上走れるEV軽トラックが150万円程度で出現でもしない限り、殆どのユーザーはこのまま乗り続けることになると思われてならない。
多少、天邪鬼ではあるが、1886年にカールベンツが発明した内燃機関を、終末の日まで楽しむのも悪くないと私は考えるのだが、意識高い系の皆様のご意見はいかがでしょうか。
2024年9月1日、いつもの野辺山開拓記念碑前で一枚。”てっちん”ホイールも最近見直されているので、結構似合っているかも。